歯ブラシの選び方と磨き方とは?
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最近患者さんから質問を受けることが多い・・歯ブラシの選び方!

スーパーやドラッグストアに行くと、たくさんの歯ブラシが並んでいます。みなさんは、歯ブラシ選びで迷ったことはありませんか?患者さんに伺うと、何となく選んでいる方が多いですね。

今回は自分にあった「歯ブラシの選び方」についてご紹介します。

歯ブラシ選びの「4つのポイント」

1. 毛の硬さは?

歯ブラシには、「やわらかめ」「ふつう」「かため」がありますが、

一般的におすすめなのは「ふつう」「やわらかめ」タイプです。

やわらかめ…歯垢を落とすのに一般的におすすめ、ふつう…歯ぐきが弱い、歯肉炎で出血しやすいという人におすすめ、かため…ふだんの磨き方が弱めという方におすすめ

注意! )  「かため」の歯ブラシは、汚れを落とす力は高いですが、歯肉を傷つけやすいのでお勧めしません。

2. 毛の素材は?

歯ブラシの毛の材質もいろいろありますが、動物の毛や色の付いた毛のものもありますが、動物の毛はたんぱく質でできているため口腔内細菌が付着しやすく不潔になりがち。乾きにくいのも難点です。

おすすめなのは一般的に多く使われている透明なナイロン素材のもの。

1ヶ月前後で新しいものと交換するようにしましょう。

歯ブラシの替え時は?

毎日歯を磨いていると、どうしても「毛先が開いてきた」「ナイロン製の透明なブラシが白く濁ってきた」 、その時が変え時です。また、毛先に変化がなくても歯ブラシは使っているうちにだんだんと弾力が失われ、毛先が開いてきます。すると、歯ブラシが目的の場所に当たらず、歯垢を落とす力が著しく低下してしまうのです。

そして、歯ブラシは毛が密に植えてあるので、洗ったあとも口腔内の様々な細菌が毛の中に付着し残ってしまうので、口腔衛生上にも1ヶ月に1本の交換がおすすめです。

3. 柄(持ち手)の形は?

柄の部分には、湾曲していたり、角ばってるものや丸いもの、手元に飾りがついていたり、とさまざまな形状のものがあります。基本的にはストレートて突起のないシンプルな形状がおすすめです。

ちなみに、湾曲しているものは、上の奥歯の後ろ側を磨くのが難しいと思います。突起があると指を動かすときに邪魔になる傾向があります。また、持ちやすさを考えると、断面が楕円形になっているものがよいでしょう。実際に持ってみて、どんな角度でも持ちやすく、使いやすいものを選びましょう。ネック部分は、力がしっかり伝わるよう、あまり細くないものを選びましょう。

4. 毛の形や長さ植毛形態は?

毛の形や長さ、植毛形態は?

適正サイズとされているのは、縦が植毛3列、横が親指の幅もしくは人差し指の第一関節までの長さというもの。 ヘッドが大きすぎると、奥歯や細かい部分に毛先が当たりにくく、磨き残しができやすくなります。また、毛が密集していると、乾燥しにくく不潔になりやすいのでよくありません。

好みの問題ですが、毛先の切り口は均一になっているほうが、圧力が均等にかかりきちんと磨けるといわれています。ですが、ギザギザになっているものも歯肉の中に入ってすっきりするという意見もありますので、お好きな方を選ばれるといいと思います。

なお、毛先を軽く歯に当て、小刻みに動かすブラッシングを行う場合は、毛先の長さが、10mm以下の短めタイプがよいでしょう。

歯ブラシのもち方

 鉛筆を持ち(ペングリップ)にすると、余計な力が入らず、歯ぐきを傷つけることなく磨けます。

● 親指の位置が柄(ネック)の1/3~1/4のところになるようにもって下さい。

歯の磨き方 4つのポイント

● 歯ブラシを小刻みに動かして磨く

歯ブラシの毛先の当て方は、口腔内の状況や磨く部位に90度・45度にきちんと当てて磨きましょう。

● 歯ブラシを縦にしたり先を使って磨く

磨きにくい前歯の裏側や奥歯の後側などは、歯ブラシを縦に力を入れずに歯ブラシを3~5㎜幅で小刻みに動かしながら磨きます。1歯当たり10回を目安に磨いてみましょう。

● 磨く順番を決める

磨き残しがないように、磨く順番を決めるといいでしょう。

例えば・・・・①上顎(うわあご)の右表側から左側へ➡②左裏側から右側へ➡③下顎(したあご)の右表側から左側へ➡④左裏側から右側➡最後上顎・下顎噛み合わせの部分を磨くように、順番を決めて磨くといいでしょう。

● 歯ブラシの毛先を当てて磨く

磨きにくい前歯の裏側や奥歯の後退

したり、歯ブラシの先端を使って磨きましょう。

用途別歯ブラシの選び方とは

歯と歯の間を磨きたい‼

 

歯と歯の間にプラークがつきやすく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。
通常の歯ブラシだけでは磨けないので「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」を使ってしっかりと歯垢を落としましょう。

デンタルフロスは糸のように細いので歯と歯の間の歯垢を効果的に落としてくれます。ひっかかったり、糸がほつれたりする場合は、そこに歯垢がたまっていたり、むし歯ができている可能性があるので、すぐ歯科医に相談しましょう。

歯間ブラシは、歯と歯のすきまが広い場合や、虫歯の治療をしたところ、歯が抜けたままになっているところなどに使うと効果的です。歯間ブラシを選ぶ際は自分の歯茎の状態や部位にあわせたサイズを選ぶことが大切なので、できればかかりつけの歯科医に相談して選びましょう。
いずれも磨く際は、鏡を見ながら歯肉を傷つけないように注意して行うことが大切です。

歯ブラシで届かない奥まで届くブラシって?

奥歯は通常の歯ブラシで磨くにはやや届きにくく、磨きづらいところ。
奥歯を磨くには「タフトブラシ」を使いましょう。

タフトブラシはコシが強く短い毛先の付いた小さな歯ブラシで、ブラシの先が少し曲がっているので、奥歯の裏側にもブラシが届きます。生え始めの親知らずにも効果的です。

ご自分の歯やお口の状態にぴったり合ったあなたの1本を選んで、効果的なブラッシング方法をしながら、オーラルケアを始めましょう!

 

投稿日:2017年11月19日  カテゴリー:未分類