歯周病が招くこわい病気
disease
歯周病が病気を招く
歯周病は進行すると歯がぐらぐらしたり、うみが出たり、最終的には歯が抜けてしまう病気であることは皆さんご存じの通りです。
ただ、歯周病の影響は歯のことだけではとどまらないことが最近の研究でわかってきています。
例えば、お口の細菌から「感染性心内膜炎」を起こしたり、高齢者の方の「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあります。
1.歯周病と「心臓病」
ノースカロライナ大学の研究によると歯周病のある人が心臓病(狭心症や心筋梗塞など)になる確率は歯周病のない人に比べて1.5~3倍に上がることがわかっています。
2.歯周病と「早産」
同じくノースカロライナ大学の研究によると、歯周病の女性が低体重児を早産する確率は歯周病のない女性の約7倍になります。
3.歯周病と「糖尿病」「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」
歯周病が糖尿病の合併症の1つであることがわかってきています。
また、口の中の細菌と「骨粗鬆症」との因果関係もわかってきています。
4.歯周病と「肺炎」
高齢者の方が歯周病の原因菌を吸い込むと誤嚥性肺炎を起こしやすいです。
この肺炎は現在死亡率の上位です。
以上の様に歯周病が全身の健康を損なうことがわかってきています。
歯周病をしっかり治療することが上記の病気を予防することになります。
また、治療終了後、いくら念入りに歯磨きをしても限界があります。少なくても6ヶ月に1回は歯の専門的クリーニング(PMTC)を受けて下さい。
今までは歯科医院は虫歯や歯周病を治すところと思われていましたが、今後は全身の健康のために歯科医院で定期的に口の中のクリーニングをしてもらうと考えてください。